あきた白神トピックス
地域住民に「初物」あきた白神りんどうを
りんどう部会(桂田浩樹部会長)は、収穫が始まったばかりの「あきた白神りんどう」を『初物』として地域住民にPRすることを目的に、あきた白神りんどう販売キャンペーン「竜胆フラワーソニック2022」を9日に初開催した。
会場となった秋田県藤里町藤琴の「森のえき」の特設ステージ上では、リンドウ生産者によるよもやま話や、リンドウがもらえる〇×クイズ、各種ステージパフォーマンスが披露され、フードカーも多数会場内で出店するなどして、地域住民らとにぎわいをみせた。
あきた白神りんどうの販売ブースでは、同部会員やJA職員らが収穫期を迎えたばかりの極早生品種の「あきたの空」を通常市場価格以下の一束(5本)200円で販売。
当初販売を予定していた数量が販売開始2時間で売り切れてしまう好調ぶりに、部会員が慌てて自宅に戻り、商品を補充する一幕もあった。
販売を担当した同部会員は「地域の人たちが「あきた白神りんどう」を手に取り「きれいだね」と笑顔を見せてくれて嬉しかった。これから収穫最盛期を迎えるが、全国の消費者があきた白神りんどう」を手に取り「きれい」と笑顔になることを思い浮かべながら収穫作業を頑張っていきたい」と意気込む。
リンドウは鳥獣被害を受けないとして、同JA管内の山本郡藤里町で2009年から、3経営体により栽培が始まり「あきた白神りんどう」のネーミングで特産化を図っており、美しい青紫色の鮮やかな発色が、県内市場の他、首都圏市場でも高い評価を得ている。

白神ねぎ新規格導入、葉割れ対策で、高品質出荷の一助に
ねぎ部会は、今期の出荷から夏ネギ2Lサイズの出荷規格を変更する。箱詰め出荷時の品質向上につなげ、消費者から選ばれる安心・安全な「白神ねぎ」を提供して販売額21億円の必達を目指す。
従来は1本当たり重量180グラム以上だったが、箱詰め出荷時の葉割れなどの原因となりやすかったことから、170グラム以上に規格変更。11日に夏ねぎ出荷目揃会を開き、同JA販売課が規格変更を生産者・市場関係者など参加した約70人へ報告・共有した。
JAあきた白神の主力品目として生産振興を図る「白神ねぎ」は産地規模が年々拡大し、今年度作付面積は215㌶まで到達。2012年度が117㌶であったことから、10年間で約2倍まで作付面積が増えた。22年度の販売額は過去最高額の21億円を計画に設定している。
同JA管内の生育が順調な圃場(ほじょう)では6月27日から夏ネギの出荷がスタート。9月末まで続く。

あきた白神りんどう目ぞろい会
鳥獣被害を受けないとして、JAあきた白神管内の山本郡藤里町で2009年から、3経営体により栽培が始まったリンドウ。
2022年度までに13経営体、およそ5㏊まで栽培規模が拡大している。
JAあきた白神は栽培を振興しており、「あきた白神りんどう」の名称で、りんどう部会(桂田浩樹部会長)が、知名度向上と需要増を目標に特産化を図っている。
収穫最盛を控えた「あきた白神りんどう」の新盆向け需要ピークに備え、品質や荷受体制、販売情勢等を確認する目揃え会を7月4日に開催した。
部会員や市場関係者等およそ25人が参加して共通認識を図った。
桂田部会長は「これから最盛を迎える出荷作業に向けて準備を整えてもらい、適期収穫を心がけてもらいたい。また、同時進行となる病害虫等防除作業も出荷が終わるまでは気を抜くことなく良品質出荷に気をつけてもらいたい」と部会員に呼び掛けた。
「あきた白神りんどう」は、美しい青紫色の鮮やかな発色が、県内市場の他、首都圏市場でも高い評価を得ている。
営農指導員の大高百合主査は「夏の暑い日が続く中、りんどう部会員が一つ一つ丁寧に摘み取ってくれた「あきた白神りんどう」を多くの消費者の手にとってもらい世界自然遺産白神山地の麓で栽培された「あきた白神りんどう」特有の清涼感を是非堪能してもらいたい」と意気込む。

「白神りんどう」現地研修会
りんどう部会(桂田浩樹部会長)は21日、能代市で東京新盆出荷最盛を目前に「白神りんどう」の成育状況や収穫に向けた準備を確認するため現地検討会を実施した。
部会員や県山本地域振興局農業振興普及課など15人が参加し、管内3カ所の圃場を回った。3月から6月にかけて気温、降水量ともに平年並みで、管内の生育は概ね病害虫の被害も少なく順調だ。
県山本地域振興局農業振興普及課小原玲子主幹は「梅雨入りと気温の上昇で、病害虫の発生しやすい条件が整ってくる。何事も事前の準備・対策を怠らぬよう心掛けてください」と呼びかけた。
同部会では、首都圏市場が中心となる出荷となる「白神りんどう」の地元での知名度を更に向上させるため『白神りんどう販売キャンペーン』を初めて開催する。
同イベントでは部会員が朝摘み取ったばかりの「白神りんどう」の直売会や、豪華賞品の当たるクイズイベントなどを催す。
『白神りんどう販売キャンペーン』は7月9日(土)10時から15時。秋田県藤里町『森のえき』で開催。

JAあきた白神園芸メガ団地連絡協議会
「白神ねぎ」は2015年度に販売額10億円を突破して以来7期連続で10億円以上の販売を達成しており、順調に栽培面積、新規就農者とも増加傾向にある。
この快進撃の起爆剤となったのが、4経営体で構成され、2015年度に稼働した「JAあきた白神園芸メガ団地」だ。
以来、同JA管内にはサテライト型や広域ネットワーク型、複合ネットワーク型などの大規模園芸施設が次々と整備され、現在18経営体が取り組んでいる。
これら18経営体で組織されるJAあきた白神園芸メガ団地連絡協議会(高橋裕会長)の会合が23日開催され、2021年度の販売実績報告や、2022年度の栽培計画などが協議された。
2021年度の販売実績は5億1202万円(前年対比89%)。コロナ禍の影響による外食需要の落ち込みなどが単価下落の要因であることが同JA販売課から報告された。
今年度の作付面積は同協議会18経営体でおよそ90ヘクタール。前年度より10ヘクタール作付面積が増える見込みだ。
順調に稼働する大規模園芸施設だが、課題もあり、高性能機械の導入により作業効率が上がり、作付面積は着実に増加するが、出荷調整に係る労働力不足解消が喫緊の課題である。
そこで同JA営農企画課では➀無料職業紹介所の開設②1日農業バイトアプリの推進③行政と一体となったお仕事体験会(アグリツアー)の開催を通して、労働力を確保していく方針だ。
また、他県の労働力確保対策の情報などを積極的に収集して、管内に適すか適宜検討していくこととしている。
同JAの今年度の白神ねぎ全体の販売計画は21億円を見込んでおり、同協議会を核としてねぎ部会、行政、JA一体となって目標額必達を目指す。
