あきた白神トピックス
「白神ねぎ」18億円販売の道は育苗から
築法師地区では生産者のほか県山本農業振興普及課職員など18名が参加し、各生産者の育苗状況を確認しながら生産者どうしも今後の栽培管理について確認し合う個々の生産スキルの高さが垣間見られました。
営農企画課の佐藤課長補佐は「昼夜の温暖差でハウス内に湿気がこもるので、毎朝こまめに換気を行うこと。ハウスに入った瞬間、眼鏡をしている人はそれが曇れば湿気がある証拠なので目安にしてみてください。」等と、“ためしてガッテン”なアドバイスをしていました。

能代厚生医療センター相談コーナー・新ATM設置

春作業目前に廃プラ処分

育苗センターで浸種作業が本格化

JAあきた白神園芸メガ団地連絡協議会
「白神ねぎ」は2015年度に販売額10億円を突破して以来7期連続で10億円以上の販売を達成しており、順調に栽培面積、新規就農者とも増加傾向にある。
この快進撃の起爆剤となったのが、4経営体で構成され、2015年度に稼働した「JAあきた白神園芸メガ団地」だ。
以来、同JA管内にはサテライト型や広域ネットワーク型、複合ネットワーク型などの大規模園芸施設が次々と整備され、現在18経営体が取り組んでいる。
これら18経営体で組織されるJAあきた白神園芸メガ団地連絡協議会(高橋裕会長)の会合が23日開催され、2021年度の販売実績報告や、2022年度の栽培計画などが協議された。
2021年度の販売実績は5億1202万円(前年対比89%)。コロナ禍の影響による外食需要の落ち込みなどが単価下落の要因であることが同JA販売課から報告された。
今年度の作付面積は同協議会18経営体でおよそ90ヘクタール。前年度より10ヘクタール作付面積が増える見込みだ。
順調に稼働する大規模園芸施設だが、課題もあり、高性能機械の導入により作業効率が上がり、作付面積は着実に増加するが、出荷調整に係る労働力不足解消が喫緊の課題である。
そこで同JA営農企画課では➀無料職業紹介所の開設②1日農業バイトアプリの推進③行政と一体となったお仕事体験会(アグリツアー)の開催を通して、労働力を確保していく方針だ。
また、他県の労働力確保対策の情報などを積極的に収集して、管内に適すか適宜検討していくこととしている。
同JAの今年度の白神ねぎ全体の販売計画は21億円を見込んでおり、同協議会を核としてねぎ部会、行政、JA一体となって目標額必達を目指す。

新緑に包まれリフレッシュ
6月12日に、『ノルディックウォーキング体験会in北欧の杜』を開催し40人が参加して、新緑薫る公園内の遊歩道を約4キロメートル歩いた。
「白神ノルディックウォーキング倶楽部(くらぶ)」の佐々木昇代表らを講師に迎え、準備運動を行い、ポールの扱い方などの指導を受けたのち、約2時間のノルディックウォーキング。
参加した女性(71歳)は「新緑の中、様々な草木を眺めながら気持ち良い汗を流すことができた。ノルディックウォーキングは初めてであったが、帰ったらポールを買って、これからの日課にしようと思う」と笑顔を見せた。
ノルディックウォーキング体験会は、同JAが生涯にわたり高齢になっても元気で自立した生活ができるように健康推進活動に取り組んでおり、その取り組みの一環として、地域住民を対象にポールを使ってのウォーキングを通して心身にわたる健康寿命を創造することを目的に開催。
昨年に続き8回目の開催。

浅内小児童、地元特産品を一から挑戦
能代市立浅内小学校は8日、5年生児童12人が、地元特産品「白神ねぎ」の定植作業に挑戦。
総合的な学習の時間で地元特産の野菜を栽培し学ぶことが目的。
同校学区内で「白神ねぎ」を栽培する㈱あさかわファーム伊藤隆一代表取締役と、JAあきた白神の営農指導員らが講師を務めた。
11月に収穫が予定されるネギは校名に因んで「浅ネギ」と名付けられ、毎年同月に開催される学習発表会で父兄や来賓に販売される。
販売するからには自らの手で全て栽培しようと、同校での定植から収穫、販売まで、全て児童自ら行う。畝立て機も児童自ら操作して、肥料を播き、定植した。
児童らの手によって綺麗に畝立てられた同校の畑は、声を弾ませながら作業する児童らによって、1時間ほどで畝周りを綺麗な緑色に染めた。
保坂悠翔さんは「定植機は「ひっぱり君」は思ったより重く大変だったけど真っすぐに植えることが出来た。食べた時に育ててよかったなと思える美味しいネギになるように一生懸命管理していきたい」と意気込み、泉谷季子さんは「水やりや除草作業をこれからがんばりたい」と誓った。
最後に伊藤代表が①毎日、土の状態を確認して水やりを頑張ること。②雑草は天敵なので、気が付いたら草取りを頑張ること。の2点を児童らに約束すると、児童らは「ハイッ!」と大きな声で約束に応えた。

最盛前に「白神きゃべつ」目ぞろい会
「白神きゃべつ」の出荷最盛期を前に、出荷規格統一と生産者の意識向上を図り、他産地の生育・出荷状況や今後の販売動向についての認識を共有することを目的としたJAあきた白神きゃべつ部会(塚本勝彦部会長)の出荷目ぞろい会は7日、部会員や秋田県内の市場関係者らおよそ25人が参加し開催された。
東京荏原青果株式会社野菜第一部江崎尚徳部長は「5月初旬から曇天、低温傾向が続き、関東産の品質が良いと言えるものでなかった分、品薄状態となり単価にも影響が出た。「白神ブランド」として高品質のものを出荷頂くと必ず単価にも反映されますので、最後まで品質重視の出荷をお願いしたい」と期待を込めて情勢を報告。
同JA販売担当から出荷時の注意点等の説明のあと、部会員らは出荷されたばかりの「白神きゃべつ」を前に目合わせを行い、これから最盛を迎える収穫に向けて認識を共有した。
同JAによると「白神きゃべつ」の2022年度の事業計画は、出荷量1277.8t(前年度実績対比111.8%)販売額110,272千円(前年度実績対比119.1%)を見込んでいる。
初夏獲り「白神きゃべつ」は5月30日に同JAに初入荷され、日量600ケースほどが入荷、今月13日頃から最盛期に入り日量4000ケース程の入荷を見込んでいる。
初夏獲り「白神きゃべつ」の収穫は7月初旬まで続く。

日本農業新聞活用して情報発信強化へ
JAあきた白神の本店(能代市一本木)正面玄関に設置された55インチのデジタルサイネージ(電子看板)を使用して、日本農業新聞に掲載された管内記事の紙面切抜の表示を始めた。
日本農業新聞を組合員や利用者から親近感を持ってもらうことと、管内の最新情報の発信が目的。
デジタルサイネージ(電子看板)で上映される内容は、同JA各事業のお 知らせや、行政機関や管内各種イベントの告知静止画や、JA秋田中央会が作成した「JA自己改革実践中」のテレビコマーシャルなどの動画も表示される。
切抜記事の表示では、日本農業新聞の掲載日に最新記事が表示されるほか、同月に掲載された記事が掲載日順におよそ20秒ずつ表示される。
企画管理課藤嶋洋一郎課長は「聞き慣れない新聞紙であるが、管内の情報もたくさん掲載されていることを多くの方に知ってもらうことと、JAと日本農業新聞に親近感を抱いてもらいたい」と話す。
同JAでは、広報活動の一環として、日本農業新聞への記事送稿のほか、ホームページや広報「しらかみ」を通じた情報発信を行っているが、ホームページでは閲覧者が限定されることや、広報誌での情報発信は発行日の都合上、情報の鮮度が落ちることから、送稿記事が即日掲載される日本農業新聞を活用しての情報提供を重要視している。
藤嶋企画管理課長は「日本農業新聞に管内の身近な話題が多く掲載されていることを知ってもらうことで、来店者の興味を引き、JAのファン作りの足掛かりになればと思う。また、新規購読へのきっかけにもなるのではないかと考える。効果的にデジタルサイネージ(電子看板)を活用しながら情報発信の強化に努めていきたい」と意気込む。
